カルティエを買った理由 >> 母が残してくれたカルティエの腕時計

母が残してくれたカルティエの腕時計

母は去年亡くなりました。でもその母が残してくれたものがあります。
それは腕時計ですが、母の大事にしていたカルティエの腕時計なのです。
母はもういないけれど、腕時計だけはちゃんと動いています。母と時を刻んでいるのだと思っています。

 

その腕時計は今、私の腕にしてあります。あれから一年、私の腕で動いているのです。
私の記憶ではとても小さい頃から、母がしていました。
毎日にょうに、していたものなのです。裏を見てみると母のイニシャルが彫ってありました。

 

私はこの腕時計の事を父に聞きました。もしかしたら、父が何か知っているかもしれないと思ったのです。
すると父は懐かしそうに見ていました。
この腕時計は、結婚前に父が母にプレゼントしたものだったのです。
付き合って一年後の母の誕生日に、父が初めて贈ったプレゼントでした。

 

だから母は毎日腕からはずす事がなかったのでした。毎日とても大事にしていたのです。
父はそんな母をずっと、大切に思ってきました。
今その腕時計は私がしていますが、これでよかったと思っています。父はまた嬉しそうに、私の腕を見ているのです。